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ライブレポート

中村元の水族館ナイト3 ~やっぱり個性でしょ~(by クロスケ)

毎回話題の『水族館ナイト3』が6月6日に開催されました。今回も中村元さんの水族館文化論トークと現役の水族館関係者をトークパネラーにお呼びしての深~いイベントになりました。

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映し出される美しい水中の世界をバックにトークが進みます。

(左からテリーさん、中村さん、まんじまるさん)

第1回のテーマは「なぜ?人は水族館に行くのか?」第2回は「水族館とお客さんのギャップ」そして、今回3回目のテーマは「水族館の個性」というテーマに絞って、中村さんのトークが始まりました。

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イベント開始から飛ばしまくりの水族館トーク

そもそも公共施設が多い水族館は、個性が無いものが多く、また「特徴と個性」を勘違いされやすいのですが「水族館の個性」とは、「哲学」をしっかりと踏まえ、やりたいことがしっかりと表現され「あそこに行けば何かが得られる」という水族館だそうです。

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二見シーパラダイスのふれあい展示は、飼育係と動物達が作り上げた個性の塊

水族館の進化は生物の進化と同じで、逆境に追い込まれた中から画期的な発想と個性が生まれるという話も非常に興味ある話で、ウィークポイントを逆手に考えた展示が大当たり!完璧な個性で大反響生み出した例も多いそうです。

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トークは水族館の裏側を知り尽くした人でなければ、語れない秘話ばかり

『水族館プロデューサーの中村さんが、水族館へ行くときはどこを見るのか?』という話では「僕は水族館に行ったら、お客さんばっかり見ている」ということで、お客さんがどの水槽を見ながら何を話しているか?に注目し、水族館を計画する時に100の水槽を用意して20しかお客さんが覗かない水族館より、50の水槽を用意して40の水槽を見てくれる水族館を作り、またその水族館にお客さんが再来館してくれるのが理想だそうです。

後半は中村さんが、個性が一番しっかりしているという「

鶴岡市

立加茂水族館の村上龍男館長」をお招きして、世界一の水族館の涙と努力の貴重なお話です。

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しかし、後半が始まるや否や・・・なんだか、二人の関係がおかしい?いつも強気の中村さんがタジタジで苦笑い?

実は10年ほど前、中村さんに「加茂水族館は、これといって取る所も無い、こんな所に水族館があったんだ・・」と、書かれてしまったとか・・・しかし、今となってはそれも貴重な話で、経営難のどん底にあった時代から這い上がって、今や世界一のクラゲ水族館まで至った。その話はのちほど・・・

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加茂水族館と言えば「クラゲの水族館」それも繁殖・飼育数は世界一

まずは、館長直々に撮影したクラゲ写真が次々に映し出され、神秘のクラゲの世界が紹介され、クラゲには色が無い種類も多く、LEDライトを当てながらの撮影やミリ単位のクラゲの撮影など努力が感じられる『美しく貴重な写真』が目白押しでした。

さて、加茂水族館も今ではこうして世界一のクラゲ水族館として有名ですが、以前は特別な目玉展示も無く、入館者も減る一方。来年には倒産、従業員も飼育している生物も路頭に迷うのが目前に迫ったある日、サンゴの水槽の中に、3mmほどの小さな生物が沸いてきた。職員も館長もそれがなんだかわからない?

そんななか、1人の職員が「クラゲじゃないのか?」と、エサを与えたところ、それが『サカサクラゲ』という奇妙なクラゲだった。

そのクラゲを展示したところ、ラッコやアシカもいるのだが、今までのどんな展示より『その不思議なクラゲ』にお客さんが食いついたそうです。

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スクリーンに映し出された小さな傘、これが加茂水族館の救世主3mmのクラゲ

今まであらゆる企業努力をしたのだが、経営は右下がり・・・業界のお荷物とまで言われた小さな水族館に、偶然生まれた小さなクラゲがもたらした一筋の光。これをきっかけに非常に難しいクラゲの飼育への挑戦がはじまった。

しかも、クラゲの寿命は短い。展示できるサイズになってからの寿命はせいぜい3ヶ月、その為には多くの水槽を用意して展示を循環させる必要もあるし、冷却機も買えなくて中古の冷蔵庫を代用し飼育係に顕微鏡も買えない状態だが、職員一眼になってがんばった結果、40種類以上のクラゲの繁殖に成功、名実共に世界一のクラゲ水族館になったのだが・・・

お客さんは、逆に減ってしまった・・・

なぜなら、山形の田舎に世界一の水族館があるなんて、誰も知らなかったからだった。

そこで、「世界一のクラゲ水族館」という特徴を、館長の個性を発揮し広報手段として、メディア戦略へと打って出た。そして登場したのが「クラゲを食べる会」

なんと、クラゲ世界一の水族館でクラゲを食べようという企画。食べるといっても中華にあるクラゲ料理ではなく、新たな味と食感と何より話題性を求めての新たな試行錯誤の連続が始まった。

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試作料理『クラゲのゼリー固め姿造り』食べる方では有名な芸能人「内山くん」が一口食べてトイレに駆け込んだとか?(この料理は販売まで至りませんでした)

そして、大成功したのが「クラゲ・アイス」売り上げは1000万円を超え、入館者も1万人増!お土産品も「クラゲ饅頭」が大ヒット、館長いわくクラゲが入ることによって商品価値がグンと上がったということ。

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こちらが越前クラゲ定食。名前を越前クラゲ定食にしたところ、東京からマスコミが殺到した。

ここが、加茂水族館のずば抜けた個性であり、食生活と水族館を結びつけたことにマスコミも殺到し、水族館は一気に繁栄へと進んだ。

そして、加茂水族館にあらたな追い風をもたらしたのが、クラゲの研究で「ノーベル賞」を受賞した

下村

博士だった。

下村

博士はワンクラゲという光るクラゲの研究をしていたのだが、当然マスコミはこの朗報に日本国内の水族館でワンクラゲの映像を求めたが、ワンクラゲは飼育下では光らない。

もちろん加茂水族館にも問い合わせはきたのだが、当然光っていない。そこで館長は加茂水族館の境遇と似た環境下で努力し、ノーベル賞を受賞した

下村

博士にお祝いの電報と手紙を書いた。そして加茂水族館のワンクラゲが光らないので困っていると一言添えたらしい。すると数日後アメリカから国際電話があり、なんと

下村

博士本人から「クラゲの光らせ方」を直接教えてくれたということ。

当然、ノーベル賞序章のニュースを伝えるマスコミも、加茂水族館でクラゲが光りだした!と聞いて取材が殺到したらしい。

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いきなりノーベル賞博士から電話がかかってきたときは、館長も度肝を抜かれたそうです。

ノーベル賞博士にクラゲの光らせ方を聞いたことは、ずうずうしいということではなく、何をやれば人が注目してくれて皆さんが水族館に来てくれるのか?と考え、倒産直前の水族館が世界一の肩書きを背負った水族館へと進化させたことは、館長の功績であり、職員の使い方も非常にうまくクラゲ定食を考えたのは、事務所にいる経理の女性で、職員一丸になって水族館を運営している。加茂水族館は、飼育員8名、事務など他数名で運営しているとは思えないほど、水族が綺麗な点は、中村さんも太鼓判を押していました。

昔はずいぶんヤンチャをしたらしい館長であるが、今、加茂水族館へ行くと水族館は人が作る物であることを実感でき、しっかりと作った人の個性と人格が表現された水族館だということです。

一番ダメな時が、一番のチャンス!

すべてにおいて共感できるすばらしい水族館ナイト3でした。

水族館ナイト4開催決定!チケットは、イープラスで発売中!

http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_090825202562_1.htm

さらにスペシャルゲストには、荒俣宏氏が決定!

http://blogs.yahoo.co.jp/kapaguy/58396870.html


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07:37
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